アマチュアハンターが、スコープ調整したってだけの日記です。
技能講習用にスコープ調節してみた
スコープの調節に行きました
猟期中最後に行った忍び猟で、2〜30mほどの近距離を(撃ち下ろし30度くらい)何故か思いっきり外しました。
次の猟期前にスコープの点検をしたいと思っていたのですが、今回銃の所持許可の更新があり、技能試験で間違ってハーフライフルで申し込んでしまったので、今回せっかくなのでスコープを調節してきました。
※技能講習は散弾銃の方が簡単なので、2丁持っている人は散弾銃で申し込むことが多いのです。
※弾が変わると弾道も変わるので、猟期前にもう一回調節に行くんですけどね。
今回はスコープ調節の理由と、その準備、当日の動きをまとめました。
銃の所持許可更新に伴う技能講習の準備
銃の所持許可の更新について
ハンターは3年ごとに銃の所持許可の更新があります。
所持許可の更新についてざっくり説明すると、「この人は銃を持っても大丈夫だね」と警察に認められなければいけません。
技能講習に経験者講習に医師の診断書に申請書類や手続きは多くて、お金もかかるので結構大変です。
3回目の誕生日の ”2ヶ月前から1ヶ月目までの間” に申請を出さなければいけないのですが、初めての更新の時はすっかり忘れていて、許可を取り直した苦い過去があります。
※ライフルは、散弾銃で10年間の経験を積まないと持てないので、また1年目からになると結構痛手。
今回はその中の技能講習(実技試験のようなもの)へ向けて準備してきました。
7年で約30mm上にずれたスコープ
ハンター失格レベルですが、実は、、、今回までスコープの調節をしたことがありませんでした。
購入時や1年目は購入した銃砲店さんにお任せして、それ以来2年目から8年目までスコープはそのまま使ってました……。
幸い猟銃を何かにぶつけたりしたこともほとんどなく、出猟数も少なかったのでそのまま使ってそこまで問題はありませんでした。(多分)
今回調節したところ、約50m程度で2〜30mmほど少し上にずれておりました。
ハーフライフルの技能講習の準備
スコープを調節するためには弾が必要です。
猟期中は警察に無許可で弾を購入できるように申請を出しているのですが、今回はその許可がありませんので、「弾をこれくらい買いたいです!」という申請を警察署に届け出て許可をもらわねばいけません。
困ったら銃砲店さんに相談するか、警察署の生活安全課に聞けば教えてくれます。
弾の許可申請を出しても許可が下りるまで数日かかるので、弾の購入申請は計画に余裕を持って早めに申請しましょう。
許可が下りたら銃砲店へ。
今回は技能講習用のスコープ調整なので、いつもより安い弾を買います。
狩猟にも使えるフェデラルのサボットスラグ弾です。
5発で2000円+消費税200円。20発で税込8800円でした。
はじめてのハーフライフルのスコープ調整
※少し記事が長いです。
射撃受け付け
浦臼国際ライフル射撃場さんへ、ハーフライフルのスコープ調整に来ました。
晴れて風も少ない。とても良い日です。
受付で名簿に名前等を書いて、所持許可証と代金を渡して申し込みます。
標的は1枚追加して 50m と 100m を購入。
後から知ったのですが、受付で着弾観測用のフィールドスコープを借りる事が出来るようです。的のどこに当たったか確認するのが楽になるので、次回はレンタルして調節しようと思いました。(今回はスコープに肉眼で頑張りました。視力的にギリギリでした。)
射撃場の料金表
一般使用料の4000円に的が1枚付いてきます。
50mと100mの2枚欲しいので、もう一枚追加で400円。
合計4400円でした。
1番射台の番号札を受け取り、時間になるまで待機です。
入り口のドアに浦臼の企業のエゾシカ買取のチラシがありました。
持ち込みの半数が1頭約1万円で買取りされており、着弾は頭部に加えネックや心臓でもOKで、冷凍トラックの回収車も来てくれるようで、とても助かる理想的な対応ですね。
たくさん獲れるようになったら持ち込みたいと思います。
スコープ調節開始
射台はこんな感じです。
砂袋を上手く使って銃を固定します。
時間になると、射撃開始の合図がスピーカーから流れる。
今日は20発撃つ予定です。
スコープで覗いて位置を合わせます。
何度も撃つと、射撃の衝撃でだんだんと体が痛くなります。
気休めにタオルを持っていき、間に挟んで射撃しましたが…… 結局20発撃ったら打撲のように赤くなりました。
他のお客さんが射撃用の肩パッドを使用しているのを見て、いつか肩当てを買おうと思いました。
▼調べたらAmazonでも色々売っているようですね。
射撃中は、どこに着弾したかを紙にメモを取りながら調節しました。
着弾の順番と、どのようにスコープを調節したかを順に書いておくと後で検討しやすくて良いですね。
予め的と同じ円を印刷しておくと書きやすくて良さそうです。
50mの標的
まずは5発撃ちます。
だいたい左上の方に集まりました。
一番中心に近いのは最後に撃った20 発目です。
100mの標的 でも1発試します。6発目は左上に当たりました。
目盛りを3点分下げたいので、スコープを12目盛り回します。
7発目は9の下、8発目はその左下に着弾します。ちゃんと下がってます。
もう少し上でも良いかもと思って2目盛り上に戻します。
9発目は思い切り外れて右下の3点と4点の間。
先台を握っている手が銃身に触れてしまったか、撃つ時の反動で発砲時に安定しなかったせいだと思われます。
10発目はど真ん中の少し左下。これはいい感じです。
ここまではいい流れですが、この後から迷走していきます。
的が見えにくくなってきたので、狙いを右上の的に変更。
すると11発目は大きく右下に。
的の台紙ギリギリで点数が書いてないですが、おおよそ4点〜5点のところ。きっと何かの間違いだろうと思いましたが……
もう一度狙い撃つ12発目は、左右は良いのですが大きく下にズレて同じ高さの7点。
13発目もほぼ同じセンターの真下で7点。
右の的に変えてから下にズレますね。不思議です。
気を取り直して左の大きい的にもう1度狙いを変えます。
14発目はセンターの少し下の9点上。
15発目はセンターの少し右下の8点。まあまあですね。
大きい的を狙うとそこまでズレてはいないような気がします。
穴だらけになってきたので右下の的に変更します。
16発目は下の紙ギリギリで6点相当の少し左。
17発目は右下に外れて6点相当。
やはり右の標的を狙うと下に逸れるのかと思いきや、
18発目は大きく右上に飛び、4点相当の位置へ。
今までの流れとは正反対に飛ぶので原因がわかりません。。
そして19発目はどこにも当たりませんでした。きっと右か下にズレてしまったのだと思います。
右の標的を狙うとうまく撃てない可能性があるので、
ラスト20発目は50mに戻って、センターの少し左上の9点。
まだ予備で弾を持ってきていましたが、最初の位置よりセンターに近づいたのでとりあえず良しとします。
結果から振り返って考える
合計20発撃って肩が痛いです。
改めて着弾箇所を見て考えた結果は、100m の右の的を狙うと右下に行きがち? で、大きい的なら比較的狙い通りの少し下といったところでした。
普通に撃てば大丈夫ですが、正面ではない右側を狙うと、体に変な力が加わって発砲時にわずかにブレているのでしょう。
とりあえず、これなら真っ直ぐ狙う分には技能講習もなんとかなるでしょう。
今回は技能講習用に安い弾で調節していたので、猟期前には狩猟用のレミントンの弾で再度調節しようと思います。
今回やった手順は 正式なスコープ調整の手順ではないので、皆さんは真似しないでください。
※スコープのメモリをリセットしていなかったり、銃を固定していなかったり、着弾確認を肉眼で行ったり・・・