2018年2月25日(日曜日)
久しぶりの忍び猟
朝、用事を済ませてから向かったので、山に着いたのは昼の12時頃でした。
近くに水場のある林道コースで、過去に鹿を目撃しているスポットです。
林道には1Mほど雪が深く積もっていて、誰かの足跡に積もる雪の具合から、数日、少なくとも本日は誰も山へ入っていないことがわかりました。
雪に沈まないようにスノーシューを履いて、手には新しく用意した、最大2Mまで伸びる射撃用のトレッキングポールを装備しています。
林道を30分ほど歩いた所で、進行方向右手側の沢を挟んだ向かいの山から気配を感じました。
木々の間に目を凝らすと、崖の上、山の斜面中腹あたりに食事中と思われるメスの蝦夷鹿を発見しました。
ちょうど南からの日差しをのんびりと浴びており、まだこちらに気がついておりません。
鹿に気が付かれる前に先にこちらが発見できるのは久しぶりで、緊張で鼓動が早くなるのを感じます。
距離は目算でおよそ140メートル
木の枝が邪魔なので少し歩き、先日購入した狩猟用の杖を使って狙いを定めます。
そこで付近にもう1頭メスを発見しました。狙いやすい方へ発砲。 着弾し、鹿が崩れ落ち崖を転がり落ちていきます。
やや見上げる形でしたが、杖のお陰で安定していたのでとても狙いやすかったです。
谷に発砲音が反響しましたが、もう1頭は頭を上げるだけで逃げる様子がありません。
音の反響のせいでこちらの位置がわからなかったようで、明後日の方向を見て固まっています。
仲間が谷を転がり落ちるのを眺めているもう1頭のメス鹿も続けて狙い、発砲。こちらはヘッドショットとなりました。
弾は後頭部の頸椎から入り下顎へと抜けました。
こちらも高さ20M程の谷底(沢)へ転がり落ちます。
※少しグロ注意、血がついてます※
写真の1番上の林にいました。
かなりの斜面なので、斜面を下へ転がり落ち、氷の柱にぶつかりながら回転するように沢へ落下しました。
写真左下に二箇所鹿の落ちた跡があります。
崖は20メートル程の高さがあり、雪の中へ思いっきり全身が埋まってます。雪から足だけが少し出ておりました。
周囲を掘り起こしてなんとか引っ張り出せました。途中氷の柱(写真で血のついているところ)にぶつかって一部の骨が折れてました。
川の上での解体は危ないので、引っ張って広い場所まで移動します。
※解体写真はとてもグロテスクなので割愛します。
内蔵を抜き、枝肉にバラし始めると近くにおこぼれを狙って鳥たちが増えて来ます。
途中1頭目の前足からこんな弾が出てきました。
胴体を貫通した後、たまたま前足の骨に挟まって止まっていたようです。
すごい偶然です。
レミントンのサボットスラグ弾(一発弾)は1発約700円です。
高いですね。
解体終了、かなりの時間が経ちました。
枝肉などリュックに詰めて車へ戻ります。
帰宅後はお肉をクーラーボックスに入れて一晩寝かせます。
死後硬直させるためです。(10~20時間程で死後硬直が始まる)
死後硬直させるためです。(10~20時間程で死後硬直が始まる)
生き物のお肉は、死後硬直させてから精肉にしましょう。
死後硬直前に骨から外してしまうと、お肉が縮んでしまいます。
死後硬直前に冷凍してしまうと、解凍後の料理中に死後硬直が起き、肉汁が流れ出てしまいます。
こちらが筋などを外した背ロースです。(この後ミンチにしました)
生肉は一つづつジップロックに入れて冷凍庫へ。
最近真空調理(低温調理)にハマっているので、何を作ろうか今から楽しみです。