2012年9月に免許を取ってから6度目の猟期なんですが、未だにエゾシカがどこにいるかいまいちわかりません。
そんな時にJPShikaHunterさんの動画で忍び猟をすることで経験を積むべきだとおっしゃっておりましたので、元々いつも忍び猟ですがより一層頑張ろうと思いました。
一度エゾシカの情報を整理してみようと思います。
林業被害マップから生息地を予想
北海道の公式ホームページでエゾシカ森林被害マップが平成25年から公開されております。
こちらのマップによると、全道的に被害があるが、釧路・十勝・胆振・日高地域の被害が多いようです。
被害がすごいということは、エゾシカもたくさんいるんでしょうね。
平成27年の被害マップを見ると赤い「激害」マークの場所は
浦河、襟裳、広尾、など道南
白糠町、鶴居村、釧路などの道東
千歳空港の東側にある厚真町も赤いですね。
北海道の積雪
気象庁発表の本日の積雪量を見てみましょう
太平洋側は見事に雪が少ないです。
蝦夷鹿は重い体重を小さな蹄で支えているので、基本的には雪が深いところが苦手です。
先程の被害マップとだいたい一致しますね。
今日も山に行ったのですが、札幌は雪が積もっているのに、千歳、苫小牧なんて全く雪がなかったです。
日高の方も行きましたが道央に比べて雪も少なく、鹿の足跡はたくさんありました。
しばらくは太平洋側を攻めようと思います。
エゾシカの地域ごとの密集具合
少し古いデータですが、北海道の環境生活部のサイトでエゾシカを目視で数えた調査データがありました。
10kmあたり何頭エゾシカがいたか目視で数える調査ですが、なんと全道調査しております。
2005~2007年の日高なんて100頭/10km以上いたんですね。
1kmの間に10頭以上ってことですよ。これは密集しすぎですね。
エゾシカの越冬地について
環境省がH22年度に大雪山を調査したこちらのデータでは、エゾシカが越冬地へどのように移動したのか考察されている。
出典:GISを用いた越冬地のポテンシャル分析と植生への影響分析
たしかに雪の積もった沢を登っていると、鹿の足跡がどんどん合流していく様子がわかります。
そして、足跡をずーっと追跡していくと、エゾシカの寝床へたどり着きます。
僕も数年前に、とある崖のような誰も登らない山を無理やり登ったところ、尾根づたいに寝床まで、夥しい量の足跡と鹿の糞を見つけたことがあります。
何キロも歩いてとても疲れていたのですが、突然30~50m四方の(森の中でしたが)開けた空間があり、全て鹿の足跡と糞で埋め尽くされていました。
大げさかもしれませんが、あたりには20や30頭どころじゃない足跡と痕跡です。何かの儀式か、夏祭りの跡地のような感じだなと思ったのを覚えてます。
(その後ヒグマの足跡を見つけて慌てて来た道を戻りました笑)
やっぱり僕が鹿なら、越冬地は誰にも見つからない安全なところが良いですね。
エゾシカの行動パターン
エゾシカは夜中は安全だと思って活溌に歩き回ってます。(でも狩猟は日の入りまで!)
朝と夕方は里の近いところ(道路から500m程の範囲)にいて、昼には山の高いところへ行きます。
でも雨が降っていると注意力が散漫になり、見つけやすくなるみたいですね。
昼間は太陽で暖められた空気が谷から山へ吹き上げる”谷風”のせいで、低いところにいる生物の匂い・気配が高いところへ伝わりやすくなります。
獲物を探す時は風の流れに気をつけて、高いところから探しましょう。
近くに水飲み場がある(川など)のも重要です。
水場からどのように生活しているのか逆算して、エゾシカの生活圏を推測します。
さいごに
最後に蝦夷鹿の目撃数パンフレットのご紹介です。
このマップの赤いところで、南斜面に注意しながら鹿にバレないように忍び猟をしようと思います。
以上。ネットで集めたエゾシカ情報でした。
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